レズリー・グローブスという男
レズリー・グローブスという男
(在庫分17発の原爆を
すべて投下しようとした 狂気の男)
NHKスペシャル
「決断なき原爆投下」を観た。
この番組は、ある程度評価できる。
それは、
グローブスが
亡くなる直前の極秘インタビューや
トルーマン、スティムソンの直筆日記が
公開されたことである。
さて、
マンハッタン計画は実質上
二つのルートで原爆製造が
行われていた。
ひとつは、
ロックフェラー&メロン財閥による
ウラン型原爆(ヒロシマ)の製造である。
ウラン型原爆の製造過程は
ひじょうに簡単で
スムーズに進行した。
いっぽうもうひとつは、
デュポン&モルガン財閥による
プルトニウム原爆の製造である。
これには、
高度な開発技術が必要だった。
反面、プルトニウム型は、
低コストで製造可能な為、
戦後の核兵器の拡販に
大きな可能性があった。
(戦後のドル箱商品の可能性が
あったのである)
さて、
番組の主要な登場人物は、
トルーマン
スティムソン
グローブス
この三人である。
主役はトルーマンだが、
陰の主役はグローブスである。
グローブスは、
軍の最高幹部で
第二のルートである
デュポン財閥の代理人であった。
トルーマンは無知で
無能な人物で
スティムソンの単なる操り人形であった。
スティムソンは
ロックフェラー・メロン
&デュポン・モルガンの代理人である。
グローブスは
プルトニウム型原爆の開発に
莫大な投資をしたデュポン財閥より、
最初から、
プルトニウム型原爆を、
できるだけ多く日本に
投下するように命じられており。
実際に、
在庫分17発もの原爆の投下を
視野にいれていた狂人である。
なぜ、
ヒロシマ、ナガサキに種類の違う
二つの原爆が投下されたか?
これでわかったであろう。
グローブスは、
ヒロシマ、ナガサキを
軍事都市であると
「嘘の報告書」を作成して、
トルーマンの承諾を得ないまま
独断で
原爆投下を強行。
※大統領など権限も何もないのである
※大統領より、
デュポン&モルガン財閥の方が
軍事的権力、政治的権力があるのである。
※アメリカ大統領は象徴大統領なのである。
その後、
トルーマンは
そのヒロシマ・ナガサキの惨状を知り、
恐れ慄いて
これ以上子どもや女性を殺したくないと
スティムソンに訴え、
スティムソンに
そのように計らってもらい
グローブスの暴走を制止した。
その後トルーマンは、
国際的な非難からを身守るため、
スティムソンの入れ知恵で、
「原爆投下は戦争早期終結の為に
必要だったのである」
という
にわか仕立ての
後だしジャンケンのコメントを
述べて、
保身に熱中したのであった。