【 脂肪よりも炭水化物が問題 】
【 脂肪よりも炭水化物が問題 】
以前から効果的と言われている 低炭水化物ダイエットですが
やはり「減量と心臓の為には 炭水化物を制限した方が効果的かもしれない」っという研究結果があります。
米テューレーン大学公衆衛生学部(ニューオーリンズ)のTian Hu博士らの研究より・・・
研究は 1年間に渡った小規模臨床試験で行われました。
内容は 低脂肪食グループと 低炭水化物グループに分けて追跡調査した所 低炭水化物グループの方が 大幅な体重減少が見られたそうです。
詳細は・・・
糖尿病や心疾患のない 肥満成人148人を対象にし ランダムに低炭水化物グループと低脂肪グループと約半分ずつに分けた。
低炭水化物グループには 炭水化物の摂取を 1日40g未満とし低脂肪グループには 1日の総摂取カロリー内で 脂肪は30%以下に抑えるように指示。
その1年後に再度調査し 確認した所
低炭水化物グループの人は1日の炭水化物摂取量が平均130g
低脂肪グループの人は 200gだった。
ただし厳密に食事指導を守っていた人は
低脂肪グループで82% 低炭水化物グループでは79%だった。
その内 低炭水化物グループは 平均5.4キロの体重減少があった。
低脂肪グループは 平均1.8キロの体重減少だった。
ただ筋力の低下や食物繊維の不足等に気をつけないと 安易な低炭水化物食は勧められないという専門もいましたが今回の研究では 低炭水化物グループはHDLコレステロールとトリグリセリドの値が改善度合いがやや大きかったそうです。
それは「単に痩せたからかもしれないし たまたま低炭水化物の食事の中に 不飽和脂肪酸が多かったから」かもしれないとの事。
また この研究は1年間のみだった為に長期的な効果については はっきりしないとの事。
一応 この低炭水化物食は効果が認められたワケですが 一緒に研究していた同大学教授のLydia Bazzano氏に言わせると 全員が厳密に食生活を守っていたか不明であるために「炭水化物を過剰に制限するよりも、食べる量と種類に注意した方が良いのではないか?」とも言っている。
また米国栄養士会(AND)のSonya Angelone氏は 炭水化物の中の食物繊維の摂取量が減る事から「何よりまず精製されたパンやパスタよりも 繊維質の豊富な食品に置き換えた方が良いのではないか?」
そして今回の研究では 食生活の違いをメインに考えて調査する為に あえて運動は勧めなかったが 実際の生活では 運動も併用する方が理想であり一時的に炭水化物を極端に減らすのではなく 低炭水化物ダイエットにこだわらず 長期的に続けられる方法で食生活を改善していくことが重要だとも言っています。
元々 炭水化物や糖質は 栽培していつでも食べられるようになったのはつい最近の話です。
本来は 滅多に手に入らない物であり 人間にとって特別なご馳走でした。ご馳走なので美味しく感じるのは当然なのです。
ただ 炭水化物が主食という感覚だと 安直に食べ過ぎてしまう可能性があります。
現代は価格は安いかもしれませんが 炭水化物は身体にとって贅沢品なのだということを 忘れないようにしたいものです。
※炭水化物とは 糖質と食物繊維を合わせた言い方
特に比率に基準が無いため 食品表示上では 炭水化物と表示していても実際は糖質のことも多い。