コチャバンバ水戦争
コチャバンバ水戦争【南米の内陸国ボリビアの水戦争とは?世界に翻弄された美しき町の物語】#水道民営化
世界銀行はコチャバンバの市営水道局、SEMAPAを民営化すること、つまりその水道サービスを一般企業に委託するようにという条件を出しました。
そして、そのサービスの経費は水道受給者が負担するというものでした。
1999年、ボリビア政府は世界銀行のこの提案を受け入れ、コチャバンバ市営水道局、SEMAPAを民営化することを決定しました。
そして、その経営権はアメリカの大手建設会社ベクテル社の子会社にあたるトゥナリ社に委託されることになったのです。
これが、ボリビアの都市、コチャバンバにおける水戦争の始まりでした。
トゥナリ社にコチャバンバの公営水道サービスが委託されてからすぐに、市民が支払う水道料金は倍以上に跳ね上がりました。
トゥナリ社は水不足に悩まされるコチャバンバの水確保のためのダム建設の資金を調達することを名目として、水道料金を大幅に値上げしました。
市民の所得に応じての値上げを行いましたが、貧困層に対しては10%程度、しかし富裕層に至ってはその値上げ率が200%に達することもありました。
ボリビアは南米で一番貧しい国とも言われていて、その当時の国民の最低月収が100ドルほどであったにもかかわらず、その値上げによりひと月の水道料金が20ドルを超えるという事態が生じました。
当然、コチャバンバ市民の中で水道料金を支払うことができない家庭が多発しました。
しかし、そうした家庭に対してトゥナリ社は容赦なくサービスを打ち切りました。
市民に安全に提供されるべき飲料水、その水道サービスが外国企業の参入により脅かされ、彼らの提供する高い水道水を飲めない者は、不衛生な水を飲むことを余儀なくされました。
その結果、病気に苦しめられる人々も出てきたのです。
理不尽な水道民営化に対して、コチャバンバ市民の怒りは爆発しました。
〜リンクより引用しました〜
https://sekai-ju.com/life/bol/life/waterwar/