遺伝子組み換えリンゴ。茶色にならない。まだ日本上陸はないようですが・・。
印鑰 智哉
11時間前 ·
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2月にも切っても茶色く変色しない遺伝子組み換えリンゴが米国の中西部の州で店頭に出る。遺伝子組み換えであるという表示はされない。それでも、開発した企業は堂々と企業名を乗せて売る、と言っているけど、それはまやかし。
なぜなら生のリンゴがArctic Fujiとかいう名前を出して売られることはないだろうから。普通の果物コーナーでは売られないだろう。スライスされてすぐに食べられるようになった加工品として、あるいはレストランで出てくるカットされているリンゴとして出てくるに違いない。表示もされないし、この開発企業の名前Arcticが乗ることもない。
日本ではまだ食品として承認されていないので輸入はまだされないだろう。だけど、この遺伝子組み換えリンゴは遺伝子組み換えではないとして規制されずに将来出てくることは十分ありうるだろう。この遺伝子操作では他の生物の遺伝子は組み入れられておらず、リンゴの遺伝子抑制によって実現されているから。
それとこの遺伝子組み換えリンゴの懸念をもう1つ。これまでの大豆やトウモロコシと違って、木であるということ。つまり大豆やトウモロコシは数ヶ月で種まきから収穫が終わる。しかし、木はそうではない。実をつけるようになるまで何年、実をつけだしてから何年と年をまたがり存在し続ける。これまでの遺伝子組み換え作物以上に生態系に影響を与える期間が長いということになる。
将来の生態系を考える時、このような遺伝子組み換えが出てしまうことに大きな懸念を持たざるをえない。
それではどうするか? 政府が禁止するのが一番だがそれが得られない上では市場から閉め出し、生産が割に合わないということにするしかない。すでに米国では9000を超す流通業者が不売を宣言。だから流通も限られている。日本が承認しないようにしっかり監視する必要がある。
それにしてもこのGMリンゴ、日本のリンゴから作ったのだね。日本から抗議文でも送ってやらないといけないか。